なんともありがたいことにマスコミ試写会へ招待いただきまして、7月6日の夕方に有楽町の東宝さん本社へ。
大ヒットに水を差すことのないよう、ネタバレは一切なしでレビューを書いてみます。
※私は舞台版を一度見たものの、原作漫画はあえて読まずにこの映画を見ました。
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映画「あさひなぐ」
公開日:2017年9月22日(金)
公式サイト:『あさひなぐ』同時企画 公式サイト
公式Twitter:@asahinaguProj
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※当記事には上記YouTube映像のキャプチャ画像を使用しています。
メンバーと役柄
西野七瀬・白石麻衣
最初に触れたいのは、乃木坂メンバーのこと。
まずは主役の東島旭(西野七瀬さん)と、キーパーソン?宮路真春(白石麻衣さん)のツートップ。
ちょうど先日テレビ東京の「テレ東音楽祭2017」にて、バナナマン日村さん扮するヒム子と乃木坂46が一緒に踊る、「インフルエンサー」のパフォーマンスが披露されました。
このとき、ヒム子を見て笑ってしまう西野さんと一切笑わず踊りきる白石さん、対照的なダブルセンターだとファンの間で話題になったのをご存知ですか?
そんなふたりのイメージをそのまま投影したかのような、ベストなキャスティングでした。
瞬間を切り取ってポストカードにしたくなるような、素晴らしい表情のシーンがいくつも出てきます。
伊藤万理華
物語を進行する役回り、薙刀部2年で部長の野上えり役。
演技と言ったら伊藤万理華さんみたいなところありますし、映像における彼女の表情は乃木坂の宝だと私は思ってますので、その表情が薙刀の ”面” で隠れてしまうとどうなるのか…?と心配していました。
が、そんな心配はもちろん無用。万理華さん、声だけの場面でも最高の演技を見せてくれます!
桜井玲香
男勝りで勝気な、八十村将子役。
舞台版では井上小百合さんが演じた役で、乃木坂ファンの方なら井上さんは元々べらんめえ口調のイメージがありますよね?
でも桜井さんはあまりそのイメージがなくて、いわゆる男言葉での会話は新鮮に感じました。
なによりルックスがクール系なのでぴったり!
生田絵梨花
熊本から来たライバル校のエース、一堂寧々役。
舞台版であさひなぐのストーリーを知った私としては、堀未央奈さんの方が一堂寧々のイメージに近いのかなと思っていました。
しかしこの映画版で、舞台とはまた違った役柄の解釈を見た気がします。
2014年夏の神宮ライブを思い出させるような、圧倒的な存在感。
中田花奈・斉藤優里
東島旭の友人。旭と違い、部活動を楽しさや男がいるかどうかで選ぶタイプ。
この役柄、優里さんはイメージ通り(すみません)で、中田さんはイメージと真逆で、見ていてとてもおもしろかった…!(すみません)
松村沙友理
お金持ちのお嬢さま、紺野さくら役。
物語にスパイスを効かせるというか、キワモノな感じのこういう役回り、松村さん最高に相性がよい!またあとでも書きます。
樋口柚子
番外編的に書いておきたいのが、ライバル校の部長を演じる樋口柚子さん。
みなさま知っての通り?乃木坂メンバー樋口日奈さんのお姉さんです。
なんと声が日奈さんそのまま!さすが姉妹という感じで、乃木坂ファンならではの楽しみ方ができます。そしておそろしく美人!
センチメンタルと笑いのバランス
さて本編。冒頭からラストまで、いちばん強く感じたのは「バランスの良さ」でした。部活動をテーマにした青春ストーリーですので、失敗して落ち込んだり、じゃっかんの恋愛要素があったり、随所にセンチメンタルなシーンが出てきます。
映画やドラマによく触れている方なら、”あーはいはいこのパターンね~泣かせるやつね~” なんて先読みをしてしまいがちな、「泣かせチャンス・きゅんきゅんチャンス」な場面。
このチャンスを、ことごとく ”おちゃらけ(=笑い)” でつぶしてくるんです…!
このバランスが本当に絶妙で、どこかで見たことのあるような映画にならず、飽きることなく最後まで楽しむことができました。
シュールな掛け合い
笑いと言えば、私的ツボだったのが小林先生(中村倫也さん)と東島旭(西野七瀬さん)の掛け合い。
このふたりのやり取りがなんともシュールで、誰か早くつっこんで終わらせて!とむずむずする感じがたまりません。
きっと関西より東京のお笑いに親しんだ方だろうと思って調べたら、監督の英勉さん、意外にも京都出身だとか…!
掛け合いのところだけまとめた動画をYouTubeにアップしたら、即100万再生されて「クセになるwww」というコメントが大量に付くと思います。そのくらい笑える!
ユウウツふたたび
試写会場では、観客のマスコミ関係者から何度か笑いの起きた場面がありました。その多くが紺野さくら(松村沙友理さん)のセリフ。
松村さん、ずば抜けた演技力があるかというとそういう訳ではないように思うんですけれども、ちょっと飛んだキャラとの相性が抜群ですよね…!というか、松村さんが演じると飛んだキャラになってしまうんでしょうか?
初森ベマーズのユウウツが好きなひと(私)、必見です!
超注目ポイント、映像美!
映像、とてもきれいでした。白がアイボリーっぽく見えるような色づくりで、光をたくさん取り込んだふんわりやわらかい映像。めちゃめちゃ私の好み!
そしてそこに超ビジュアル集団の乃木坂メンバーが出てくるわけですよ。
特に印象的だったのは、「凛」の書がかかる武道場で東島旭(西野七瀬さん)が薙刀を構えるシーンと、宮路真春(白石麻衣さん)が電車から降りるシーン。
必見です!と書こうと思いましたが、そんなこと言われなくても誰もが釘付けになるはず!
学校の並木道
きれいな映像でもうひとつ。
ストーリー中での季節の移り変わりを表すために、学校正門から校舎までの並木道?が象徴的に使われています。例えば春なら桜、夏なら生い茂る緑の葉、という具合。
さすがに1年かけて撮影はしていないと察するのでたぶんCGかなと思うんですが、技術がすごい!この場面は強く印象に残りました。
薙刀の迫力
舞台版では今ひとつと感じてしまった、薙刀の迫力。映画版ではしっかり伝わってきます。
原作者であるこざき亜衣さんのTwitterによると、面をつけた状態でもだいたいはメンバー本人だとか。
試合中のスピード感や駆け引きの緊張感は見ものです。
エンドロール
それからエンドロール、ただの黒いバックにスタッフクレジットが流れるだけではなく、とてもこだわっている!
この映画の持つかわいい雰囲気と、薙刀の「和」を取り入れたイラストチックに仕上がった映像。物語が終わった後まで楽しく見られます!
とにかく「映像」は超注目ポイント!
207.7.11追記
このエンドロールでは、乃木坂46の「いつかできるから今日できる」が主題歌として流れます。
じつはこれ、試写会場で映画が始まる前に東宝さんから「主題歌が流れてタイトルが書かれていますが、これに関しては秘密厳守で」というお達しが出ていたのでした。
エンディング感たっぷりで、ストーリーの余韻に浸りながらしっとりした気持ちになれる、きれいな曲でしたよ~。
まとめ
最初から最後まで、とても楽しく観られてあっと言う間の2時間弱でした。私がこの映画を薦めたいのは、登場人物と同世代である10代の女の子たち!原作者・こざき亜衣さんが伝えたいことの多くはおそらく、お寺の住職である寿慶(江口のりこさん)のセリフに込められているように感じました。古くから伝わる薙刀を通じて現代の女性へ送る、こざきさんからのメッセージなのかもしれません。
こういった作品をいま飛ぶ鳥落とす勢いで活躍し、若い女性にも支持される乃木坂46が演じることは、とても意味のあることですよね。
学校や職場で悩みを抱えて生きる若い女性へ、本当にお薦めしたい作品です。
そして!そんな映画『あさひなぐ』で会場を染める、「おどれ!坂道ガール2」開催のお知らせです!
坂道シリーズの楽曲ダンスをコピーする女性振りコピグループ13組が、東京晴海に集結!4.5時間50曲におよぶダンスを、”140人” の女の子たちが披露します。
開催日の9月23日は映画『あさひなぐ』の公開翌日ということで、会場には公式チラシや公式ポスターを展示。イベントをあげて映画のヒットを応援します。
9月23日の土曜日、ぜひぜひお越しください!
関係者のTwitter
※今回の「マスコミ試写会」ではなく、6月に「初号」が公開されたときのツイートです。映画「あさひなぐ」本日初号です!!! pic.twitter.com/Nly7ZSeVZa
— 映画&舞台『あさひなぐ』公式 (@asahinaguProj) 2017年6月27日
映画『あさひなぐ』初号に行ってきました。こざきさんと一緒に緊張して観に行ったのですが……結果、すごくよかった!!!また何度も泣いてしまいました…映画は舞台とはまた違った、生っぽい魅力があって、かつて高校生だったすべての人の胸を打つような、普遍的な力強さを持つ作品になっていました。
— スピリッツオイカワです。 (@harcoikawa2) 2017年6月27日
とにかく試合シーンがかっこよくて、インターハイ取材などで観た本物の薙刀の試合になんの引けもとらない迫力と美しさでした。これをほぼ吹き替えなしでキャストの皆さんが実際にやっているというのも素晴らしい…薙刀本来の魅力が存分に伝わると思います。みんな立ち姿が綺麗だったなあ…
— スピリッツオイカワです。 (@harcoikawa2) 2017年6月27日
よかったところ書き出そうと思うと連投になるので、小出しにしますね。
— スピリッツオイカワです。 (@harcoikawa2) 2017年6月27日
とにかく改めて、『あさひなぐ』映画&舞台プロジェクト、お願いしてよかったなと本当に思いました。そう思えること自体が、とても幸運なことだなと。
原作ファンにも是非一緒にこの祭りを楽しんで欲しいです。9月22日公開!
今日は映画「あさひなぐ」初号試写へ!
— 松本妃代 (@kiyo_lol) 2017年6月27日
いろんな事を思い出して、共感して、思わず目頭が熱くなる、そんな試写でした。
是非皆さんに見ていただきたいです公開お楽しみに。
今日は、映画『あさひなぐ』の初号試写会に行かせていただきました
— 宮田祐奈 (@yuna_m1109) 2017年6月27日
公開して観て頂けたら皆さんに共感して頂けると思うのですが、とても心が忙しい映画です!
もちろん良い意味で。
私、大好きです。本当に。
いくちゃんとは時間が違って会えなく、國陵4人写真です#あさひなぐ pic.twitter.com/JZ8ICrPJ83
今日は映画あさひなぐの初号試写を観てきました!序盤のとあるシーンで泣いてしまい、その後はずっとうっすら泣いてました。勿論自分の作った話とキャラなので、自分だったらここはこうするなとか、ここでこういうカット入れたいなぁとかいうのは素人ながらつい思ってはしまうのですが、→続きます
— こざき亜衣◆あさひなぐ23巻5月末発売 (@kozaki_ai) 2017年6月27日
続き→原作が大事にしている一生懸命ということの尊さ、そういう人が放つ美しさ、平凡さの中の大切な感情を、しっかり感じることができました。観終わった後の気持ちのなんと爽やかだったこと…あと何より笑えました。途中あまりに面白いシーンがあって私も担当も声だして笑ってました。→まだ続く
— こざき亜衣◆あさひなぐ23巻5月末発売 (@kozaki_ai) 2017年6月27日
乃木坂さんたちはアイドルだけあって皆とても可愛いんですが、それでもなんだかどこかの高校に本当にいそうな感じがして、それがとても良かった。あと試合シーン!ほぼ吹き替えなしと聞いて実はちょっと心配してたんですけど(失礼)、凄く綺麗で迫力もありました。間違いなく見所です。→まだ続く…
— こざき亜衣◆あさひなぐ23巻5月末発売 (@kozaki_ai) 2017年6月27日
続き③→劇中の音楽もまた美しくて、素晴らしかった。観終わった後前のスピリッツの編集長が、「自分と似ても似つかない女の子の話なのに、うん10年前の部活やってた自分と重なってしまって、凄く泣けた」と言ってました。本当、そういう映画だったなと。沢山の人に観て欲しいな〜と思いました!終
— こざき亜衣◆あさひなぐ23巻5月末発売 (@kozaki_ai) 2017年6月27日
もちろんみんな素敵でしたよ!ちなみに私が1番笑ったのは西野さんと小林先生演じる中村倫也さんが中心のシーンです。奇跡みたいに面白かったなぁ。真春も将子もさくらも文乃も、みんなそれぞれのいい所出してもらえてたなと思います。原作ファンにも観て欲しいです。
— こざき亜衣◆あさひなぐ23巻5月末発売 (@kozaki_ai) 2017年6月27日
防具をつけた試合シーンもほぼ乃木坂さんがやったそうです。 https://t.co/WFuETBuafU
— こざき亜衣◆あさひなぐ23巻5月末発売 (@kozaki_ai) 2017年6月27日
稽古や撮影に言葉通りつきっきりで乃木坂さんになぎなたを教えてくれた先生や現役選手の皆さんに本当に感謝だなぁ。映画の中でも審判役の方は本物のなぎなたの先生だったりします。
— こざき亜衣◆あさひなぐ23巻5月末発売 (@kozaki_ai) 2017年6月27日
映画あさひなぐ、試写を観た偉いおじさんたちがみんな目を潤ませながら「おじさんなのに泣いちゃった…」って言って優しい空気に包まれてたの思い出した。私も泣いてたけど。
— こざき亜衣◆あさひなぐ23巻5月末発売 (@kozaki_ai) 2017年7月3日
おまけ・宣伝プレス資料
試写会場に入るとき、宣伝プレス資料をいただきました。貴重!資料なんて堅い名目ですがこれ、かなりかわいらしくないですか?あさひなぐプロジェクトスタッフさんの愛やこだわりを感じます。
中身を公開してよいものか分からないので写真は控えますが、映画の概要・薙刀の説明・オフショット写真なんかが載っています。
ちなみにオフショット写真は大倉文乃役の富田望生さんが撮影したそうで、instagramをモジって「Asahinagram」と書いてありました。
1件のコメント
面白いかったですまたみたいです