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オタ卒直前、「推し変」に引き戻された男のはなし。

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乃木坂 推し変 先日、乃木坂ファンの友人と食事に行きました。

あのメンバーがどうだとか、あのおたくがどうだとか、いつものようにくだらない話をしていると、そこにいた1人の男が「最近また乃木坂熱が上がってきた」と言うのです。

今日は、「1度 ”オタ卒” しかけたものの、再び舞い戻ってきた男」のお話。


はじまりは、非・推されメン。

乃木坂 推し変 男が元々推していたのは、選抜経験ゼロ回、単独でのお仕事もめったにないアンダーメンバー。

絵を描くことが得意な彼は、握手会に参加するだけでなく、イラストや握手会レポートマンガをSNSに投稿し、周りの人にそのメンバーの魅力を伝えていました。


「オタ卒」へ。


ところが昨年の終わりごろ、「乃木坂に飽きてきた…。」と言い出したのです。

急にどうしたのだね?と話を聞いてみると、今のアンダーメンバーは報われなさ過ぎる、握手券を積んだりイラストで応援したりしたが、いつまで経っても日の目を見ない、と。

そのメンバーに対してではなく、乃木坂46の選抜システムへ不満を持ち続けることに疲れてしまった様子。

飽きてきたという言葉どおり、その後握手券の枚数を減らし、ライブなど現場へ足を運ぶことも少なくなったのでした。


フェードアウトの途中で…。


私は彼と、数ヶ月に1度は乃木坂つながりの飲み会で顔を合わせていたので、乃木坂46から完全に離れてはいないけれど、きっとこのまま関心が薄れてフェードアウトしていくのだろうなあ、なんてさみしく思っていました。

ところがそんな折、彼から発せられた「最近また乃木坂熱が上がってきた」。

彼を乃木坂に引き戻したのは、”推し変” だったそうです。


新たな推しは?

乃木坂 推し変 彼は、推しメンを別のメンバーに変える ”推し変” をしたのでした。

しかも、元の推しメンとは真逆とも言える、選抜率100%、さまざまなメディアで活躍する目立つメンバー。

きっかけはちょっとしたことだったようですが、彼いわく「目立つメンバーを推すことが、こんなに楽しいとは思わなかった」とか。

”乃木坂工事中” を見れば必ず出演している。ライブでは単独のMCがある。コンビニに行けばその子の載った雑誌が置いてある。

彼はいま乃木活が楽しくて仕方がないそうです。

私は今まで、あまり報われないメンバー1人だけに注目し続けたことがなかったので、なるほどそういうものか~…なんて興味深く聞いていたのでした。


新たな気づき。


会話の中でもうひとつ、なるほどと思ったことがありました。

彼がいまハマっているのは、過去の乃木坂出演番組を見返すこと。

例えば過去の ”乃木坂って、どこ?” にしても、これまでは推しのアンダーメンバーが出ていない回は流し見だったり、録画だけして見ていないことも多かったそうです。

ところが推しメンの変わったいま、あらためて視聴してみると、まあ面白いと。

選抜常連メンバーなのでほぼ毎回出演していて、その子がフィーチャーされている回も多く、放送当時に気づかなかった新たな発見に溢れているようです。

「最近のベストショットはこれ」と、放送キャプチャー画像を見せながら笑顔で語る彼。


楽しい時期をふたたび。


ハマり出した頃がいちばん楽しかった~、なんて話をよく聞きます。

なんとなくグループに興味を持ち、テレビや雑誌を見るようになり、ネットを漁って徐々にメンバーの情報・関係性・エピソードを覚えて行く時期。

1番かどうかは人によりそうですけれど、楽しい時期であることに間違いありません。

推し変した彼にもきっとこの時期があったはずで、そう考えると、アイドルグループを追いかける上で極めて楽しい時期をもう1度体験しているようなもの。

飲み屋で楽しそうに話す彼を見て、私は純粋にうらやましいなと思ったのでした。


まとめ。

この話を読んで、乃木坂ファンのみなさまはどう感じるのでしょうか?

報われないメンバーを見捨てるなんて…と白い目で見るのか、そういう楽しみ方もあるんだ~と感心するのか。

アンダーメンバーにとって、こういうことが実際に起きているのは辛い現実かもしれませんが、きっとこの逆のケースもあるはず。

最近、乃木坂熱が冷めてきたなーなんて方。1度距離を置いてあらためてグループを見てみると、もしかしたら今まで気づかなかったメンバーの意外な面が見えてくるかもしれません。

彼はいま、別グループへ移るでも趣味を変えるでもなく、2度目の乃木坂46を楽しんでいます。


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